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屈指のコレクター、カルン・タカール氏のコレクションを日本初公開。 古今東西の人々を魅了するインド更紗の魅力満載の作品集。 「私が長年にわたってヨーロッパだけでなく日本、インドネシア、スリランカ、タイで収集してきた14世紀から19 世紀にかけての染織コレクションは、これまで英国や米国の美術館で展示されてきましたこのたび日本のみなさまにご覧いただけることをたいへん光栄に思います」 本書は、世界屈指のコレクター、カルン・タカール氏のインド更紗のコレクションを日本で初めて紹介する作品集。同名の展覧会が9月から巡回され、本書はその図録と兼ねた書籍となる。 インドで生まれた更紗(さらさ)は、その誕生から数千年の歴史の中で、衣服や宗教儀式、室内装飾などさまざまな用途に使われてきた。茜や藍など天然の染料を用い、さまざまな技術で色鮮やかに木綿に染め上げた更紗は、のびやかで濃密な文様が大きな特徴で、いまだに世界の人々を魅了し続けている。 インドは古くから世界の繊維産業の貿易の中心にあり、主要な交易品として、紀元1世紀にはすでに東南アジアやアフリカへ渡り、大航海時代にはヨーロッパ各国で相次いだ東インド会社の設立に伴い世界中へと輸出され、他国の要望に応じたデザインの更紗が生産されるようになった。インド更紗が世界をめぐる歴史には、もちろん日本も含まれており、本書はそこまでの流れを辿ることができる構成になっている。 そして本書の最大のポイントは、大コレクターのカルン・タカール氏が集めた選りすぐりのコレクションを日本で初めて紹介する本であること。タカール氏が所蔵する約8メートルの完全な形で残る貴重な更紗を観音開きで大きく掲載するほか、タカール氏が用の美として実際にご自身の生活を彩ってきた名品の数々を初公開。 古今東西の人々を魅了してやまないインド更紗の奥深い魅力を紹介する作品集。 ●日英併記 <目次> ごあいさつ 本展によせて カルン・タカール 総論 岩永悦子 関連地図 図版・作品解説・エッセイ 第1章 インド地域の更紗 ローズマリー・クリル「インド地域の更紗」 第2章 初期アジア貿易の更紗 ジョン・ガイ「インド更紗のグローバル貿易 織り手、染め手から世界へ」 第3章 ヨーロッパ向けの更紗 カルン・タカール「ヨーロッパ向けの更紗」 アヴァロン・ファザナム「手描きインド更紗の技法 カラムカリ」 第4章 デザインのグローバル化とローカル化 岩永悦子「デザインのグローバル化とローカル化」 第1節 デザインのグローバル化 第2節 デザインのローカル化 下村朝香「ウィリアム・モリスのプリントテキスタイルデザイン」 第3節 日本における展開 出品リスト 参考文献 編集/カルン タカール、岩永悦子 B5判変型 並製本 168頁(図版約80点) 【展覧会情報】 「カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語」 会場:東京ステーションギャラリー ≫ 会期:2025年9月13日(土)〜2025年11月9日(日) 会場:山梨県立美術館 ≫ 会期:2026年4月25日(土)〜2026年6月21日(日) 会場:福岡市美術館 ≫ 会期:2026年10月17日(土)〜2026年12月20日(日) 会場:パラミタミュージアム ≫ 会期:2027年2月5日(金)〜2027年3月28日(日) 会場:西宮市大谷記念美術館 ≫ 会期:2027年4月10日(土)〜2027年6月27日(日) ※本書は本展の公式図録兼書籍です。 ◆カルン・タカール コレクターのカルン・タカール氏はインドのデリーで母親が経営していた仕立屋を手伝いながら、幼い頃から染織品に親しんできた。家族で英国へ移住後も布や工芸への興味は尽きることなく、1982年からアジアとアフリカの染織品の収集を始め、その活動はやがて世界有数のコレクションを築くまでになった。 2021年には英国ヴィクトリア& アルバート博物館と協働でカルン・タカール基金を設立。コレクションを積極的に博物館へ貸し出したり寄贈したりと、世界中の人々と共有することを大切にしている。
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