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のほほんと ジタバタしながら進んでいく人生の道。 ちょっぴり「しみじみ」してみませんか? 雨の日も風の日も雪の日も、笑みを浮かべてその日を受け入れ、道ゆく人を温かく見守る道ばたのお地蔵さん。 日本人は古来より、お地蔵さんの慈愛に満ちたまなざしにしみじみしながら、今日を癒し、明日を迎えていたのかもしれません。 盛岡育ちのネイティブモリオカン・高橋拓が描く世界には、そんな「しみじみ世界」にくらすお地蔵さんを見守り役に、お化けやタヌキ、キツネやネコにカラスたちが、おとぼけ顔で次々に現れます。生きていれば嬉しいことと同じほど、嫌なことや後悔も満載。眼の前の道を真っすぐ進んでいたはずが、気がつけば堂々めぐりのぐるぐる道、突然の分かれ道、とんでもない坂道に遭遇したり……ジタバタしながら進んでいく人生の道。 この本ではそんな毎日を、「通り道」「迷い道」「やっぱりこいの道」「わが道」の4つにわけて、私たちが時に陥ってしまうネガティブな気分や、浮かない気持ちを癒してくれるのにぴったりな絵を集めています。 そこに添えられた短い言葉に思わずニンマリ。「うんうん、分かる」「そうかもしれないな」がきっと見つかります。大きなお世話と言われそうな説教臭さもなく、のんびり書かれた大らかなメッセージには、日々の疲労や悩みをゆるめてくれる、ほどよい癒しの湯気がたっています。 頑張りすぎで心の強ばることもある現代人。いつもおそばに置いて欲しい、しみじみ地蔵さんが道あんないしてくれる、心の休憩本です。 著/高橋拓 四六判 並製本 144頁(カラー図版76点) ◆高橋拓(たかはしたく) 1963年 岩手県産盛岡生まれ。 自然と超自然が好きで、熊や妖怪に親しんで成長した。 新潟大学で中国のお化け文学を学ぶ。幼少の頃から先生を困らせ続けた祟りで先生となり、行く先々の学校を困らせている。 職歴より芝居歴が長く、現在は盛岡の架空の劇団に拾われ、代表のくらもちひろゆき氏と交互に戯曲を書いている。 「六道回廊狐戯」で第8回もりげき戯曲賞、「風流怪談鬼の業平仏の双六」で盛岡市民演劇賞大賞(演出くらもち氏)。 お絵描きを故井上球二先生に「よくそんな子供みたいな絵が描けますね」と褒められ?図に乗る。 その縁で『大法輪』誌上にらくがき地蔵 がお邪魔したことも。
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