丸山健二が、50代を迎えて虜になったのが「庭造り」。10年以上の歳月をかけて、安曇野の地にたった一人で創り出した350坪の宇宙的空間。「すごい小説とすごい庭の為に“千年の寿命”が欲しい」と語る丸山は、変貌を続ける「庭」の一瞬一瞬を写真に撮りおさめる。言葉・写真・作庭/丸山健二B6変型 上製本 184頁(カラー図版92点) ◆丸山健二 (まるやまけんじ)1943年、長野県飯山市に生まれる。メルヴィルの『白鯨』に触発され、通信士として船に乗ることに憧れ国立仙台電波高等学校に進む。卒業後、東京の商社に勤務するが、66年、『夏の流れ』で文学學界新人賞を受賞。同年、芥川賞を受賞し作家生活に入る。『正午なり』(68年)で帰郷した青年の孤独感を描いた後、長野県に移住。以後、文壇とは一線を画した独自の創作活動を続ける。近年の作品に『虹よ、冒涜の虹よ』『月は静かに』、エッセイ『安曇野の白い庭』『夕庭』などがある。2003年、趣味の作庭を自らの手による写真で構成した写真集『ひもとく花』(新潮社)を刊行、<主演・高倉健>という手法の小説『鉛のバラ』(新潮社)がある。