色を追及した画家の、色の可能性がここにある。
田中岑、待望の初作品集。
川崎にアトリエを構え、独自の色彩感覚で、モノの形よりも色を追求した画家、田中岑(1921-2014)。
1957年に《海辺》で第一回安井賞を受賞し、絶えず油彩画の可能性を探り続けてきたが惜しまれつつも2014年93歳で逝去。本書は最初で最後の作品集である。
著/田中岑
寄稿/水沢勉(神奈川県立近代美術館館長)、酒井忠康(世田谷美術館館長)、渡辺豊重(作家)
200×200mm 並製本 144頁(図版69点)
【展覧会情報】
「いろいろ、そうそう 田中岑」
会場:川崎市市民ミュージアム ≫
会期:2014年9月6日(土)〜2014年11月3日(月)
※本書は本展の公式図録兼書籍です。
◆田中岑 (たなかたかし)
1921年、香川県に生まれる。
1939年、東京美術学校油絵科入学、その後、海老原喜之助に出会い日本大学芸術科に転校を薦められて入学。在学中、独立美術協会展などに出展。1953年、春陽会会員。
1956年、安井賞展が設定され、第1回の受賞者となる。
1960年から1961年にかけて、パリ、ロンドン、ローマに滞在。
1966年から4年間、女子美術大学講師を務める。
1970年、母校香川県立観音寺第一高等学校の創立70周年記念壁画の製作を行う。
2014年、4月12日、川崎市の病院で死去。93歳没。





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